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交流会で仲良くなった

カップルさんたちとの食事会♪

· LGBT,Lesbian,dinner,飲み会,レズビアン

マイノリティカップルって少ない、だからその貴重な関係を大事にし、マイノリティ同士だからこそわかること、盛り上がれることで盛り上がって、何かあったときにも助け合いたいたい!きっとこんな想いもあったから、12月の交流会で知り合った私たちはそのままでは終わらず、こうしてご飯を食べたり情報をシェアしたりして関係を大事にしているんじゃないかと思う。

12月にカップル交流会(記事はこちら→ http://smallpartyforlinternational.strikingly.com/blog/12-14-2018)で出会った4カップル。春の馨がかおり始めた今日この頃、食事会をしました〜。

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今回は、フリーの友人も誘っての食事会で、とにかく盛り上がりました!自己紹介から職業、好みのタイプ、そしてすでに「絶滅危惧」にあるセクの種類まで。以下、私の近くで盛り上がっていた話題を書きます。

....それは...

遠距離恋愛

うん、事の発端は、私が将来相方と遠距離恋愛になるかもしれない...という話を持ち出したところからはじまる。食事会では、相談に乗ってくれた方々からのアドバイス、東京ーアメリカの遠距離経験者からのアドバイスもいただいた。2人のルールを決めておく、連絡をマメにする、などなど、んーむ、課題は多い。

ところでみなさん、遠距離ってどれくらいの距離からのことを想像しますか?

たとえば、東京を中心に考えてみるとすると、ちょっと足を伸ばして栃木?群馬?いや、その辺はJRで行けちゃうし、じゃあ西へ名古屋?京都?広島?沖縄?北へ仙台?青森?北海道?それとも国内は遠距離のうちに入らず、海外からが遠距離と考えるか... いやいや、アジアなんて近いさっ!中東やヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、そしてオセアニアこそが遠距離!と考える国際人もいるかもしれない。「日本国内でも遠距離」と考える人が多数なような気もするが、でも「海外からが遠距離」と考える人もいる。実は私、今から5, 6年ほど前に広島と東京との遠距離片思い(両思いじゃないよ、片思いだよ!)をしてました。今はすっかり友達の関係なのでこんなところに書いちゃいますが。で、5年なんて短かった、距離なんか関係なかった、という記憶が残っている(もちろん片思いだったので、恋人の関係なんかよりもはるかに疎い関係)。なので、私も今の彼女と、もし遠距離になっても私はむしろ視野が広がる、という考えであるし、これを乗り越えられてからこそ、真のパートナーとさえ思ってしまう。それに、物理的な距離は離れているけれど、心はいつも隣。なんてロマンチックに聞こえるのは私だけかなあ。

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私の周りには、同性は1カップルしかいないが、異性であればかなりの数のカップルが国を跨いで、それも時差がかなりある国どうしの遠距離恋愛を、平均で3〜6年ほど経験している。もっとも、私の父と母も国を跨いでの遠距離恋愛を4年以上も経験している。で、別れたか?って、いーや、その間自分が生まれ、それからも2人はいたって仲良し。

男女の恋愛でも遠距離恋愛には多くの障害がある。でも、同性になるともっと事が複雑になってくるように感じる。

まず、男女カップルのどちらか一方の海外赴任を考えてみる。日本では約0.7%の夫婦が海外赴任をしている。(この数字だけ見れば少なく感じる)でも、約6500人なので人数にしてみると多く感じる。この場合、配偶者は扶養対象となりビザを申請して一緒に行ける場合が多い(https://careerpark.jp/43920)。私の周りでも、夫(夫の場合が、今の時代はまだ多い)の海外赴任を機に妻も一緒に海外に渡る家庭をいくつか見てきた。妻はというと、子どもがいる場合は現地校を探したり、と楽しみにしているという話を聞いてきた。

しかし、これが同性カップルとなるとそうはいかないということは、ここに書かなくても同性カップルの方は想像するに難くないだろう。

以下は、アメリカに海外赴任した日本のゲイカップルの貴重な記録を書いた記事から抜粋した言葉である。(インターネットで出会ったパートナーと半年ぐらいのお付き合いの後、同居を始めた。社会人としての仕事にも慣れてきた4年目のある日、アメリカにある子会社への赴任辞令が出ます:https://www.buzzfeed.com/jp/shibunnagayasu/tenshoku-1

”アメリカには行きたい、でもパートナーとの生活はどうする? できれば一緒にアメリカに行きたいが、会社に同性パートナーを帯同したいなんて言えるわけもない

(中略)

「海外駐在では、会社が家族の生活・教育も含めてすべてサポートしてくれます。そりゃ手厚いですよ。配偶者ビザ、家族ビザ、住宅や保険の手配はもちろん、行ったあともいろんな手当がつきます」

「家族のための語学研修手当とか、子どもたちのために日本語出版物を購入するための費用とかまで。家族であれば当然用意されているこうした制度から、私たちは抜け落ちていることを知りました」

もちろんお互いの気持ちが一番大事なのは言うまでもない。しかし、こういう記事を見て、実際に自分の場合は?と想像してみる。周りの遠距離恋愛を経験した(海外で)異性カップルを見てみる。サポートもないし、存在を隠す必要がある時さえ出てくるかもしれない。そんな中で別れてしまう同性カップルは少なくないのでは?と思ってしまう。いわゆる社会からのサポートや夫婦、妻妻、夫夫として「認められている」という、なんだろう、肩書きのようなものがないと「気持ち」だけでは難しいのだろうか。数そのものが少ないからかもしれないけれど、同性カップルで遠距離恋愛を経ているカップルに遭遇したことは少ないし、そのまま続くカップルは、個人的にだけれど、異性カップルより少ないように思う。

人間は、自分が他者から認められているようなことをしていると正々堂々と生きていることができる。逆に、隠蔽しなければならないようなことをしていると生きづらくなり、そのことをやめてしまう傾向がある、という研究がある。全てが同性愛に当てはまるわけではないけれど、同性愛も相手、そして同性愛者であるという事実を「隠蔽しなければならない」のではなく、「認められ」「正々堂々」とできるようになれば、何か障害があってもそれを乗り越えていける同性カップルが増えていくんじゃないかと思う。

こんなことを考えていると、やはり話は同性婚に帰結するし、セクシュアリティに関係なく平等な社会になるように、という話に帰結する。サービスではなく、法律。与えられなる権利があるのは法律。

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まとめ

遠距離恋愛(海外も含め)における異性カップルと同性カップルの違い。サポートありとサポートなし、法律の力があるのとそれがないの。「気持ち」は同性でも異性でも平等にあっても、平等でないサポートの問題があり、同性カップルだと遠距離恋愛を経ることが難しくなるかもしれない。(あと、今回ここには書いていないけれど「子どもの存在」も大きいと思う)

こんなに書いてしまいましたが、私はこういう不平等があっても「遠距離恋愛」を避けようとは思わない。平等な権利を得るということは必要であるが、そのような権利を得られないからといって相手との関係が壊れるとは思わないからである。遠く離れても、離れているからこそできることもあるし、どちらかが新天地に行った・いるからこそ、そこに行っていない相手の視野も広がるのだと思う。それに、新しいところで相手のことを考えながら過ごすことで、私は、その新天地でさえも「その相手の匂い」がつくんだと思う。そして、今度は相手がその新天地にくることで、そこは2人にとっての新たな場所になるんだと思う。そう、思い出の場所が増えていくと思う。

(しかし人類平等、という観点から、異性愛者と平等に扱って欲しいという気持ちは変わらない)

日本にも良い風は吹いてきていて、みんなとの食事会に行く前、相方といた図書館で以下のような「時代の流れに合った」本を見つけた。

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夫婦別姓、片親家族(シングルマザー、シングルファザー)、男女平等・不平等、レイプ(なぜレイプが起きるのかという説明まで)、子どもの貧困(もあったような...)、そしてLGBT... について幅広く網羅されている、今の時代に必須の一冊だと思いました。

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この本が画期的だなぁと思ったのが、LGBTについて法的な観点から触れられていて、しかしこれがLGBTに特化した本ではないという点。つまり、LGBTだけ特別扱いにしているような本ではないという点である。

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個人的にとても関心を寄せている夫婦別姓についても書かれていて、日本でもやっと議論に登ってきたか!という感じでした。夫婦別姓の選択権ね。別姓にしたくない人は、しなくても全然OK、したい人だけしてOKっていう権利。

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こんな皮肉じみた挿絵も好き ^ - ^; ↑

これしか選択肢がないって、もはや時代遅れだっていう。。あ、、言ってしまった...

「多様な家族」という観点から、LGBTについてもさらに議論されるようになって、平等な権利を手に入れられる日が来るのかしら。そうたら、先に書いた遠距離恋愛(主に海外赴任だけれど)の時も異性カップルと平等である、気持ちだけでなく法律でも繋がれたカップルである、ということを感じるようになるのだろうか。

食事会のレポートのつもりが、遠距離恋愛について書いているとついつい熱くなってしまった。。

ともあれ、カップル同士の友達ができることは、とても嬉しいし、社会的な観点から見てもメリットが多いと思う。何より、そのままの自分、そのままの2人でいられる場所が増えたっていう感じです。長々と書いてしまいましたが、出会いに感謝、感謝。